社内で使用する原料の規格書は、常に最新のものがファイリングされている必要があります。
製造する製品に使用する原料の規格書が古い情報のままであると、製品の規格書を作成しても、古い情報がそのまま製品規格書に取り込まれてしまい、虚偽の規格書になってしまう可能性もあります。
そのために、原料の規格書は、原料メーカーより常に最新のものを入手し、RASシステム内に保存されるようにしましょう。
RASシステムは、社内で使用する原料規格書をエクセル書式に定型化し、それをRASシステム内に取り込みことで、システムのベースとしています。生産する製品の規格書も、原料規格書のデータを基に作成されます。
このように原料規格書が正確に、きちんと記入されていることがRASの前提となるため、RASシステムでは、原料規格書のデータをチェックするためのソフトが付随されています。使い方は簡単です。今回はその使い方を説明します。
1.デスクトップ画面にある【RAS】のアイコンをダブルクリックします。RASのメニュー画面が現れます。その画面にある【RAS_check(原料規格書データチェックソフト】のボタンをクリックします。
2.しばらくすると、RAS_check(エクセルファイル)が開かれます。操作手順は、開かれた画面に書かれていますが、ここにも簡単な説明を以下に書いておきます。
3.対象とする(調べたい)原料規格書のファイルを開きます。
4.開き終わったら、再度、RAS_checkのウィンドウを開き、【データのチェック】ボタンをクリックします。
5.原料規格書のデータチェック画面が現れます。
6.調べたい項目にチェックを入れ、【データのチェック】ボタンをクリックします。
7.調査結果が、項目の右側に表示されます。注意を喚起する項目には、セルが黄色に変化します。
8.以上でデータチェックは完了です。
ちなみに、このデータチェックソフトで、チェックする項目は、以下のものです。
◆原料規格書のファイルに関して
・原料規格書のシート名が変更されていないかどうか。(変更されているとRASが正常に稼働しない場合があります)
・原料規格書のシート内で、行や列の挿入・削除が行われていないかどうか(行又は列の挿入・削除は、RASでは致命的なエラーになります)
◆情報シートに関して
・商品名が記入されているかどうか
・製造者名が記入されているかどうか
・販売者名が記入されているかどうか
◆規格書シートに関して
・原料の一般名が記入されているかどうか(原料一般名が、製品の規格書を作成したとき、原料として表示されます)
・配合量を記入するセルに、数字以外のものが記入されていないかどうか(数字以外のものが記入されていると、製品規格書を作成したときに、配合パーセントの計算ができません)
・一次配合の合計値が100%かどうか
・規格書シート内に記入する社内コード(これは、原料メーカーではなく、社内で記入する項目です)
◆分析シートに関して
・栄養成分値の数字以外のものが記入されていないか
・栄養成分値の合計値が100%かどうか
※調べた項目にのみチェックを入れて、実行してみてください
(操作詳細は、RASマニュアルを参照ください)
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